Q1.0住宅とは北海道の室蘭工業大学の鎌田先生が提言された
「暖房費が次世代省エネ基準と比較して、本州においては1/3に削減できる家」です。
地球温暖化でCO2削減が叫ばれている今、無暖房住宅という非現実的な住宅でなく、現実的な数値で導かれた超高断熱「Q1.0住宅」が広まりつつあります。
新潟におけるQ1.0住宅はⅣ地域になるのでQ値=1.3程度の性能になります。
これをQ値2.1で設計された東区A邸で変更シュミレーションしてみました。
床面積 132.74㎡(40.1坪) 暖房設定室温 20℃ 夜間18℃
変更前
天井断熱 HGW16Kg 160mm
壁断熱 HGW16KG 100mm
床断熱 PSF3種 60mm
サッシ アルミPVCペアガラス
換気 3種換気
変更後
天井断熱 吹き込みセルローズファイバー 450mm
壁断熱 HGW16KG 100mm+GWB45mm(付加断熱)
床断熱 PSF3種 120mm
サッシ 木製3重ガラスアルゴンガス入ペアガラス
又は
樹脂3重ガラスアルゴンガス入りペアガラス
換気 1種換気(熱交換)
Q値=1.24になりました。
4,130KWh÷3(エアコン暖房COP)=1,377KWh(年間暖房用電気消費量)
1,377KWh×25円=34,425円(年間暖房費)
1.24(Q値)×132.74(床面積)×22(室内外温度差)=3,622W(暖房負荷)
Q1.0住宅はやっぱりすごいですね!
年間暖房費が40坪の家で3.4万円て嘘みたいですね。 月6.9千円で全館ポカポカ、車で言ったらプリウスなみの燃費でしょうか・・・
暖房負荷は3.6KWですから高性能エアコンであれば6帖用エアコン1台で計算上は暖房できることになりますがランニグコストと温度ムラ、快適性を考えれば
6帖用エアコン2台で暖房することがベストと言えるでしょう。
ここまでの断熱性能が必要?
イニシャルコストは何年でペイできるのと思う方も多いと思います。私の記憶が確かならば10年前の灯油価格は40円/L位だったと思いますが今はその倍の80円/L位です。
10年後またその倍の価格になっているかもしれません。
今後エネルギーの価格は上昇することはあっても下落することはないと言うのが大方の見方です。しかしうまく脱化石燃料に成功していれば10年後・20年後のエネルギー価格はわかりません。
「最悪に備える」と思いの方はQ1.0住宅を考えてみてください。
SHIGENO